01.まずは器を(縛りを設ける)

みそ汁をよそうのにお茶碗を用意するように、文章を書く前にまず器を用意しましょう。

文章にとっての器とは何か?

文章にとっての器……たとえば紙の本なら、束見本やラフです。

あるいは文字の制限。400字詰めの原稿用紙何枚か。Webサイトの文章なら、文字数がいくらか。

逆説的ですが、たとえばあなたがずっと書けずに困ってきたなら、まずカタチにしてしまうことです。

まずA4の紙を2回折って、重なった部分ははさみで切ってしまいます。背をホチキスでとめたら、8ページの本のできあがり。

まずカタチにしてから、どう埋めていくか考えてみませんか。文字数もいい器です。「この文章は1,000字にしよう」と思えば、書ける内容は限られてきます。そうすると文章がシュッとするのです。

自分で制限をつくろう

例えば昔、小学校とか、それ以降400字詰めの原稿用紙で、例えばこういうテーマについて800字で述べようとかそういう問題が出たりしたと思うんですね。それはやっぱり制限があるからその中で書くことができるわけです。ただ自由に書けって言われても、なかなか難しい。だから自分でまず制約を設けるっていうのが最初にやるべきこと。

お夕飯までにみそ汁をつくらないといけない、と思うと自然と逆算して段取りを組むものです。同じように、文章にも締切が重要です。

締切がないなら、ZINEのイベントに申し込んだり、SNSで「●日に記事を公開します」と宣言したりする。締切ができると自然と体が動くものです。締切も大切な器です。

まずは箇条書きで書きたいことを挙げます。紙にどんな文章にするかイメージ図のラフ描いてもいい。手を動かすとだんだんできあがりのイメージができてきます。

みそ汁をつくるときも、お茶碗に入った見た目を最初にイメージしますよね? それで「お揚げと豆腐だけじゃ緑が足りないな」とネギを切り始めたり。まずはカタチから入りましょう。その力は絶大です。

完了して続行  
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