おすすめの文章本

おすすめの文章本を紹介します。ぜひチェックしてみてください!


唐木元『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング 』(インプレス)

Webメディア「コミックナタリー」初代編集長の唐木元さんによる本。お店に来た方、ライター志望者の方には必ずおすすめする本です! 主眼と骨子の考え方など、とにかく分かりやすいし、実践的。なぜナタリーが昔からあれだけ記事を量産できるのかが分かります。前半分がキモなのですが、文中にもあるようにライティングの力量は本書の後半をマスターすることでついてきます。見開き完結で読みやすいのもいい。まずこれを読みましょう。

ナタリー・ゴールドバーグ『書けるひとになる!魂の文章術』(扶桑社)

もうひとりのナタリーさんの本。ナタリー・ゴールドバーグさんはアメリカで日本人の禅禅の師匠を持っており、書くこととマインドフルネスが繋がっていると考えています。僕の大好きな映画『パターソン』の原作(原案)にあたる、詩人ウィリアム・カルロス・ウィリアムズの言葉も「ディテールを書く」重要な章で引用されています。文章術、というより書く意味やマインドについて学べる本。いつもそばに置いておきたい本です。

山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』((PHP新書)

面識はないですが、勝手に尊敬しているベネッセの大先輩、山田ズーニーさん。ズーニーさんはずっとベネッセで進研ゼミの小論文講座を開発・編集してきた方で、「ほぼ日刊イトイ新聞」で『大人の小論文教室。』を連載されています。

大人でも小論文を書いたほうがいいし、論旨を持つ意義は実は日常のコミュニケーションや、メールの書き方や上司・同僚とのやりとりなど仕事にもかかわる重大なものだと分かります。文章の構造や、その意味について分かりやすくまとまった一冊です。

上阪徹『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(講談社)

数々の著名人にインタビューし本を執筆してきた上阪さんのノウハウが詰まった本。なぜはやく書けるのか。文章に2つゴールを設定したほうがいい理由など、少し書く行為を一歩引いて見るコツが書かれています。

堀井 憲一郎 『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)

ライターの堀井憲一郎さんによる本。プロとして、サービス精神や熱量の重要性が分かります。 あと文体や文章のまとめ方についても示唆に富んでいます。タイトルの通り、読んだ後書きたくなるはず。


『記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集』(共同通信社)

新聞社が表記統一やチェックに使う本です。Webメディアでもよく校正の共通認識のレファレンスとして、採用されています。「犬/イヌ」「わかる/分かる」「傍ら/かたわら」「ヤギを数える単位は?」など迷ったときに本当に役立つ。「てにをは」から、漢数字・アラビア数字の使い分け、カギカッコやナカグロの使い方、差別表現にあたらないかのチェックなどまずこれをチェックしておきましょう。

『日本語表記ルールブック』(日本エディタースクール)

基本的な表記、校正の技術が端的に分かります。薄いですが、濃い本です。


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